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18話. 靴が一足、消えた夜

Author: 6jay
last update publish date: 2026-09-24 23:26:41

ガラの翌朝10時。芝浦にある本社18階、大会議室。

大成インベストメントの修一、主要な機関投資家、社外取締役がそろい、緊急の臨時取締役会が開かれた。

大型スクリーンに、赤い文字で議案が出ていた。

【代表取締役一条雅人の職務停止および解任に関する件】

やつれた雅人が入ってきた。ネクタイさえまともに結べないまま、何度も頭を下げた。

「皆さん、昨日のことは誤解です! 商標の契約は海外ライセンス提携を検討していただけで、カードはマーケティング費用です。説明の機会くらい、与えてください!」

苦しい言い訳に返ったのは、冷笑と侮蔑だけだった。

修一が、仮処分決定と監査報告書をテーブルへ投げた。

「一条社長。裁判所が差し止めた契約書も、不倫相手のマンション取得資金の送金記録も、高級品の伝票も出ています。奥さんのデザインを自分のものにしただけでは飽き足らず、会社の金で不倫をしていた人を、誰が信用できますか」

「高瀬社長、一度だけ機会を! このブランドを育てたのは、私なんです!」

すがるような声を、修一は手を上げて止めた。

「これ以上、言い訳は結構です。採決に移ります」

結果は全員一致だった。

職務停止
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